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リスク分散投資資産としての金地金(きんじがね)

2015年11月18日

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従来から、資産家の間でリスク分散資産として人気のある金地金(きんじがね)の購入について、いくつかポイントを解説します。




(1)金は実物資産

金は、世界中にマーケット(流通市場)があり、実物資産として紙幣にはない価値を持っています。紙幣はあくまで、その国の通貨であるために、その国の信用力によって為替相場が上下します。最悪の場合、無価値になることがあります。

それに対して、金はリアルな実物資産としての価値を有しているため、無価値となることはありません。

(2)リスク分散効果あり

日本の通貨や日本国内のみに資産がある場合には、日本の経済状態によって資産価値が大きく下落する可能性があります。

また、金は一般に安全資産として、有事(戦争や経済危機など)には、価格が上昇する傾向があります。

そのため、円資産ばかりを保有している資産家の方は、一部の資産を金に変えることでリスク分散効果があります。

(3)金の税金

金地金を購入するときにもらえる明細と領収書は、金地金と一緒に大切に保管しましょう。将来、その金を売却する場合、売却金額から購入金額を差し引いた金額に税金がかかります。

購入金額が証明できない場合には、売却金額の95%が課税されてしまいます。

なお、金地金の売却金額が1回当り200万円を超える場合には、税務署に支払調書が提出されます。現在の相場では、500gの売却でも230万円ほどになるため、税務署に通知されます。100gなら46万円程度です。

(4)孫への贈与資産

孫へ現金を渡す贈与もいいですが、100gの金を毎年、渡す贈与も素敵なことではないでしょうか。

小さな金でもずっしりと重い感覚、お金にはない重量感です。親の愛情の重さを分かってもらえるのでは?

(土井竜二)