税務お役立ち情報&お知らせ
扶養控除等(異動)申告書、提出はお忘れなく!
2011年12月19日
扶養控除等(異動)申告書とは、給与の支払を受ける人が、その給与について所得控除を受けるために、給与の支払者への提出が必要となる書類のことです。通称、用紙右上の丸印の中に扶と書いてあるので、「マルフ」と呼ばれます。
給与の支払者は、各々が提出した申告書を基にして、月々の給与から天引きする源泉徴収税額を計算したり、年末調整で1年の確定税額を計算したりします。
この扶養控除等(異動)申告書は、その年の最初に給与の支払を受ける日の前日(中途就職の場合には、就職後最初の給与の支払を受ける日の前日)までに提出する必要があります。もし、提出を怠ると給与の支払者は、源泉徴収税額表の乙欄(高い税率)により、月々の源泉徴収税額を計算しなければなりません。
よく、パートタイマーとして働いている方が、年103万円までは所得税はかからないと言われますが、これは申告書を提出していればの話で、未提出の場合は給与の支払者は源泉徴収を行う必要があります。
給与の支払を受ける方は扶養控除等(異動)申告書の提出をお忘れなく。
また、給与を支払う方は、従業員の方に採用時に確実に提出してもらいましょう。
(長谷川賢哉)